戸建てに住みたい!注文住宅を建てたい!と思った時、何から始めますか?
住宅展示場に行く、資料請求をする、色々なサイトやSNSで情報収集をする・・など、様々な方法があります。
今回は、私も所属するTwitterコミュニティ #家系ブログを盛り上げる会 で活動されている、ファイナンシャルプランナーで、ご自身でも県民共済住宅で自宅を建てられたとよくまさんが作られた、家づくりノート「イエマナノート」をご紹介したいと思います!
制作者とよくまさんってどんな人?
1980年代生まれの、3人のお子さんのパパさん。
2級FP技能士、住宅ローンアドバイザーの資格をお持ちで、普段から「予算で失敗する人や家づくりで後悔する人を減らしたい!」という気持ちでSNSで様々な情報を発信されています。
現在はフリーランスとして活躍中!
ご自身は県民共済住宅で注文住宅を建てられ、その記録や経験をブログでも発信されています。
「イエマナノート」制作の背景とは?
そんなとよくまさんが、建築のプロや先輩施主、SNSのフォロワーさんの協力を得て作ったのが「イエマナノート」。
とよくまさんの一番の願いは、「家づくりのお金の失敗を減らしたい」「家づくりで後悔する人を減らしたい」というもの。
家づくりの始め方や進め方を指南する書籍やサイトは様々ありますが、イエマナノートはワーク形式のノートに自分自身で実際に手を動かしながら書き込み、家族で自分たちの暮らしや住まいについて、しっかり検討できるようにと考えられています。
また、これから家づくりをする方たちの後悔を減らすため、先輩施主の後悔しないための知恵がふんだんに盛り込まれているのも特徴です。
詳しくは、こちらをご覧ください☆
「イエマナノート」の中身
イエマナノートは、大ボリュームの全160ページ!
「家づくりの予算」
「スケジュール」
「土地探し」
「建築会社の比較」
「間取りづくり」
「外構プラン」
「打ち合わせノート」
「引っ越しやることリスト」
の8項目から構成されています。
それぞれを簡単にご紹介していきたいと思います!
家づくりの予算
まずは、家づくりの予算。
家づくりの予算の項目では、家づくりにおいて一番重要な項目である資金計画についてかなり詳細にまとめられています。
大きく分けて「全体の予算を把握する」ということと、「その予算をどのように配分するか」ということ、そしてその予算に基づいて「建築会社の見積もりを比較する」ということを、実際にノートに記入しながら把握していくことが可能になっています。
全体の予算の把握は、一般的な現在の年収から借入金額をシミュレーションしたり、逆に月々の返済額から借入可能額を表に照らし合わせたりする、ということをしながら総予算を決めていくことが出来ます。
多くの項目を実際にノートに書きこみながら、手を動かしながら検討していくため、他の人に依頼する資金計画よりもより他人事になりにくく(もちろん他人事ではないのですが)、じっくり検討できると思います✨
家づくりに際してFPさんに相談をし、ライフプランを見直す人も一定程度いるのではないでしょうか。
多くの場合は現在の家計の状態をベースにしますが、このノートでは家の完成後に増える費用などもしっかり検証できるようになっています。(重要なことだと思います!)
全体的な予算を把握した後は、その予算をどのように配分するかということを考えます。
まだこの段階では「土地にこの位、建物本体にこの位」、というようにざっくりと予算を配分していくわけですが、家づくり当初には知らない人も多い「諸費用」(建物の登記や各種申請に係る費用や手数料、住宅ローンの手数料や火災保険料など)をしっかり予算取りしておくように促していたり、当初の概算が甘くなりがちで家づくり後半になってから後悔する人も多い「外構予算」もこの段階からしっかり組み込めるように考えられています。
この辺りは、先に家づくりを経験した人たちから吸い上げた意見がしっかり反映されている部分だと思います!
予算の配分に関してもう一つ役に立つのが、家づくりの際の支払いのタイミングをまとめてくれているページ。
支払いは、家が完成した後に一括で行うもの、と思っている方はいませんか?
実は普段の買い物と違い、家づくりでは途中途中に支払いが発生します。
実際に家づくりが進んでいく中で初めて知る人が多いであろう、支払いのタイミングと支払額のおおよその割合をこのノートの中では解説してくれていて、とても勉強になります!
最後に、見積もり比較。
建築会社によって見積もりの記載方法や内容が異なる場合も多いですが、このノートで同じ書式で比較することが出来るため、とてもわかりやすくなります✨
スケジュール
続いては、スケジュール。
スケジュールの項目は、「家づくり全体のスケジュールの計画」と「建築中のスケジュール」に大別されています。
家づくり全体のスケジュールでは、新居に入居したい時期から逆算して、どのくらい前から家づくり計画をスタートさせるのが良いかがわかるようになっています。
イエマナノートによると、逆算スケジュールの家づくり開始の目安は、入居から3年3か月前からスタートとなっていますが、一般的にはもしかしたらこれよりも短い期間になることが多いかもしれません。(逆にこれより長い人もいるかもしれませんが)
建築中のスケジュールには、Step1の近隣挨拶(着工前)からStep12の引き渡しまで、一般的な住宅建築の流れとその間に施主がやるべきことが書かれています。
工事の流れを把握でき、実際の建築中に「今何をやっているか」の目安にでも出来るようになっています。
これを見ることで、実際の建築現場を見に行くのがより楽しくなる・・かもしれません✨
土地探し
続いては、土地探し。
3つ分の土地比較シートが付いており、各項目を◎~×で評価していくようになっています。
(土地)
価格や広さ、建ぺい率や容積率といった土地の基本情報
上下水、ガスの種類(都市ガス/プロパンガス)などのライフラインに関する項目
地盤や防火地域に関すること など
(土地環境)
日当たりや人通り(安全面の確認)
車の出入りのしやすさ
インターネット等の電波の範囲
近隣住民の人柄や、自治会・自治体の子育て支援制度 など
(周辺環境)
通勤時間や方法
病院やスーパー等店舗までの距離
ハザードマップの確認 など
検討項目の数としてはかなり多く、一度足を運んだ程度ではわからないことも沢山あります。
「土地選びは重要!複数回足を運び、多角的に検討してほしい!」というメッセージがこのノートに込められていることがよくわかります✨
建築会社の比較
いよいよ、建築会社の比較です。
沢山の建築会社がある中で、どのような順番でどう比較すればよいかは難しい問題だと思います。
イエマナノートではまず
家づくりで一番重要視すること
出来るだけ希望すること
この2点をじっくり検討し、その施工が得意な建築会社を探す、という方法を推奨しています。
詳細に検討する建築会社は3社程度が良い!ということで、3社分の比較シートが付いています。
1つの会社に対して、検討項目は6ページ分というボリューム!
実際の検討項目は、ぜひご自身で確認してみてください✨
間取りづくり
次は、間取りづくり。
間取りづくりは、ロードマップに沿って考えていかれるようになっています。
もちろん最終的には設計士さんにお任せするものではありますが、実際の自分たちの生活や叶えたいことを一番わかっているのも自分たち。
要望をまとめたり、理想とするお手本をスクラップしたりしてイメージを膨らませた後は、「ざっくり間取りパズル」が!!
様々なピースを切り取って方眼紙に並べながら、間取りを検討出来ます!
(熱心な方で実際に自力でこういうことをやられた人も、先輩施主さんには多いかもしれませんね・・)
家づくりの中で一番楽しい部分だと思います!ぜひ実際に体感してみてください✨
間取りづくりの中では、他にも家具や家電、収納について量の把握や配置決め、後悔ポイントに挙げられやすいコンセントに関することなど、かなり実践的な内容に触れられています。
外構プラン
こちらも後悔ポイントとして挙がりやすい外構に関する内容。
建築会社を決める時と同じように、外構業者も比較しやすいような比較シートがあります。
単純なプランと金額比較のみではなく、コンクリートの厚みの目安や、見落としがちな廃土の費用などもチェック項目に入っているため、隅々まで検討出来て後悔を減らせそうです!
打ち合わせノート
打ち合わせノートの項目は、基本的にこのようなシンプルなつくり!
建築会社と打合せしたことはもちろん、家族で話した内容も書き留めておくことで、伝え漏れや言った言わないを減らすことができ、トラブル回避にも効果的。
迷った時には後から見返すことも出来るため、頭の整理もしやすそうです!
引っ越しやることリスト
最後は、引っ越しやることリスト。
3か月前を目安に引っ越し会社選びをしたり、現在の住まいの解約手続きをすることから、家具家電の購入、ライフラインの停止・開通手続き、行政関係の手続き、新居の近隣挨拶など引っ越し前にやることと、その目安の時期がチェックリストになっています。
引っ越し後に必要な住所変更手続きの項目もあって、「あ!あれやってなかった!」が減らせそうです。
以上がイエマナノートの中身の抜粋です!
何となくイメージが湧いたでしょうか?
詳細はこちらをクリック!
忖度なし!「イエマナノート」のレビュー
ここからは、実際に「イエマナノート」を手に取ってみてどうだったのか?
レビューしてみたいと思います!忖度なしです!!
かなりのボリューム!内容もとんでもなく濃い!!
まずは、そのボリュームに驚かされます!
これから家づくりを始めようと思う人が最初にこのノートを見たとき、あまりのボリュームに「家づくりって大変なんだな!」と驚いて、腰が引けてしまう場合もあるかもしれません。
このボリュームは、実際に中身を見て納得!
各項目、かなり詳細にチェック事項等が盛り込まれています。
例えば、つなぎ融資に関するページ。
土地や建物にかかる利息を、土地(あるいは建物)代金×金利〇%×日数÷365日と、個別にそれぞれしっかり計算するようになっています。
例えば、建築会社の比較シート。
□建築中の住宅診断(外部委託)は可能か
といった項目まであり、建築会社の方からすればドキッとしてしまうかもしれません😓
例えば、コンセントチェックシート。
最近ではよく挙げられるようなお掃除ロボットや電動自転車充電器用のコンセントはもちろん、生ごみ処理機といったキッチン家電、水槽などの趣味のもの、子ども・ペットの監視カメラ用など、様々な用途のチェック項目があります。
一見細かすぎるようにも思える中身ですが、様々な先輩施主の生の声を集めただけあって、普通に家づくりをしていただけでは気づけないような項目が沢山の、とてもとても濃い内容となっています。
絶対に後悔したくない人、こだわりの強い人向け!!
とはいえ、あまりにボリュームが凄すぎるため、全部埋めようとするとかなり覚悟がいるな・・というのも正直なところ。
家づくりに並々ならぬこだわりがある人、絶対に失敗したくない人向けの商品ではないか、と思います。
とはいえ、読み物としてもとても優秀!!
一方で、ボリュームが凄すぎてハードルが高く、こだわりの少ない人には活用しにくいか・・というと、必ずしもそうではありません!
①家づくりに必要な項目がわかる
②家づくりの進み方がわかる
③家づくりでやらなければいけないことがわかる
④家の出来ていく過程がわかる、
などという点で、読み物としても優秀です!!
実際に記入していくワーク部分以外にも、所々差し込まれている解説を読むことも非常に勉強になります。
一例として、土地探しのページより。
土地探しのコツや、土地選びで失敗しにくいポイントが記載されています。
更にそれだけではなく、土地探しでとても大切なハザードマップの確認を、QRコードを読み込むだけで出来るようにしてくれている、という素敵な配慮も✨
家づくり、と一口に言ってもご家庭の数だけ違いがあると思います。
必要な部分、必要な使い方だけを取り出せるのも、「足りない!!」がない、このボリュームの成せる業だと思います✨
私なら、こう使う!
最後に、私が自分が家づくり中にこのノートを持っていたらどう使うか?を想定してみました。
まず一つは、建築先との打ち合わせには持ち歩かず、自宅用にして使うだろう、ということ。
我が家は子連れでの打ち合わせでしたので、毎回荷物も沢山。
打ち合わせ終わりには、持ち帰る資料の量も沢山。
少しでも荷物を減らすためもあって、このノートは家で家族での意見のすり合わせや、打ち合わせのための準備用として自宅でじっくり活用し、必要項目だけをピックアップして打ち合わせに臨む、ということをするかもしれません。
打ち合わせ後は、その日の打ち合わせの内容を忘れないようにメモ。
それだけで、かなり頭も資料もすっきりまとまりそうです!
もうひとつは、ワーク部分には検討した日付をしっかり入れて活用したい!と思いました。(記入した日付を入れるところがないのは少々残念)
「打ち合わせノート」の部分もそうですし、「土地探し」の部分もそうかもしれませんが、「いつ」検討したのかというのは全体を通して重要になる場面も多いです。
日付を追記しながら活用することで、建築会社から貰う打合せ記録とも照らし合わせやすくなると思います✨
まとめ
イエマナノートは、FPで先輩施主でもあるとよくまさんが、プロや他の先輩施主の生の声をSNS等で集めて作った、家づくりの後悔を減らすための家づくりノートです!
家づくりは選ぶものも決めることもとても多く、悩むことも迷うことも沢山ある難しいタスクです。
それぞれの家庭によって好みや向き不向きは変わりますが、困って立ち止まってしまったときには、同じように立ち止まりながら家づくりをしてきた先輩方の声はとても助けになります。
このノートのボリュームは、多くの先輩施主の声が集まった証。
全てを網羅しながらこだわりの家を作るもよし、全てを網羅出来なくても、自分たちに必要な部分だけ先輩から手を借りる、そんな使い方も出来る懐の深いノートだと思います。
最後に、「私だったらこう使うかな」なんて偉そうなことを書いてしまいましたが、このノートの使い方も家づくりと同じで、十人十色だと思います。
どう使うかは、あなた次第。っていて、損はない一冊です✨
ご購入はこちらから可能です
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