パナソニックホームズの三種の神器の一つ?ともいえる、
全館空調エアロハス。
パナソニックホームズで家を建てる人の半数程度が導入しているようです。
エアロハスは、
- 家の中の温度のムラがない温度バリアフリーを実現
- 部屋ごとの温度を±2℃調節できることで、それぞれの好みにも合わせられる
- 花粉やPM2.5にも対応できる高い空浄化能力により快適な暮らしが可能
- 高い省エネ性能による光熱費の削減
といった特徴のあるシステム。
今回は、そんなエアロハスについて徹底調査!
- 調べて分かったエアロハスのメリットデメリット
- オープンチャット内でオーナーさんに聞いたエアロハスの採用率
- 実際に採用されているオーナーさんへのアンケート結果
(導入金額、電気代、設定温度、故障時の対策など)
などをまとめています。
エアロハスの採用を迷っている方には参考になる項目ばかり。
ぜひ、最後までご覧ください。
【調べて分かった】エアロハスのメリット
まずは、エアロハスのメリットをまとめます。
こちらは様々なサイトの情報、実際に私自身が新築打ち合わせ中などに担当営業さんから聞いた話、住宅展示場で体感したことなどをもとにしています。
家じゅうの室温が一定で快適
これはいわずもがな、全館空調を採用することで得られる最大のメリットです。
エアコンの効いたリビングから一歩出ると、
夏はモワっと暑く
冬はとても寒い。
誰でも一度では経験があるもの。
とてもストレスですよね。
こういった室内の寒暖差をなくし、家じゅうの温度ムラがなくなるのが全館空調の良さ。
特に、
- 玄関
- 脱衣所
などが暑くない&寒くないというのは、とても嬉しいです。
ただし、トイレには排気の関係でエアロハスの吹き出し口は付けられないとか。
ご注意ください!
吹き出し口が天井にある
床に吹き出し口のある全館空調を取り入れているハウスメーカーもありますが、パナソニックホームズの全館空調エアロハスの吹き出し口は天井にあります。
それにより、
- お手入れが簡単
- 冷房効率が良い
という良さが。
他社の床に吹き出し口がある全館空調の場合には、
・物を落としたりジュースなどをこぼしてしまう心配
・汚れが溜まりやすい
という点が気になりますが、エアロハスではその心配が少ないのが嬉しいポイント。
吹き出し口自体のホコリは定期的(半年~1年に1回)に掃除するようにアナウンスされますが、掃除機で吸う程度。
お手入れの頻度が少なく、作業が簡単なのはメリットと言えそうです。
床に吹き出し口があるタイプでは、頻回だと2週間に1回程度お掃除が必要な場合もあるそうですよ!
また、冷たい空気は天井から床の方へ降りていく特性を考えると、冷房効率が良い点もメリット。
逆に床に吹き出し口があるタイプの方が、暖房に関しては効率が良さそうです!
余談ですが、吹き出し口の色はお部屋に合わせて白以外も選べます!
個別エアコンを設置しなくてすむ
エアロハスは1台の高性能エアコンから出た空気が、天井にある吹き出し口から出ることで家じゅうを快適な温度にしてくれるシステム。
そのため、当然のことですが各部屋に個別のエアコンを付ける必要がありません。
個別エアコンがいらないことで、
- 室内の見た目がスッキリする
- 綺麗な壁を残せる
→アクセントクロスがより綺麗に見える、プロジェクターで映像を映すなどの用途にも使える - エアコン用の穴を開けなくて良い
といったメリットが。
エアコンの室外機が1つで済む
高性能エアコン1台しか使用しないエアロハス。
当然、室外機も1台です。
設置場所が1台分ですむこと、そして室外機がズラっと並び外観を損なわないこともメリットです。
書斎など狭い空間の空調設備として最適
在宅勤務やテレワークの浸透により、新築の際に「狭くても良いから個室の書斎やテレワークスペースを作りたい」という要望は確実に増えました。
1-2帖という広さの書斎を作り、
「程よいおこもり感で気に入っている」という話を聞くこともありますが、
それが他の部屋との広さの兼ね合いで、
満足いく広さが確保できない結果だ、
という場合もあるでしょう。
そういった広さの書斎やテレワークスペースは、案外空調設備に困るもの。
一般的な大きさのエアコンを設置するほどではないけれど、何もなければ暑い&寒い、ということも。
そんな時に全館空調は、とても快適に過ごせる設備であることは間違いありません。
吹き出し口さえあれば、狭く作った個室もしっかり空調の恩恵を受けることが出来ます。
【調べて分かった】エアロハスのデメリット
続いては、エアロハスのデメリット。
こちらも調べて分かったこと、聞いた話などからまとめます。
金額が高い(初期費用/交換時金額/ランニングコスト)
- 初期費用として200~250万円前後
- 本体エアコンが故障した場合、交換に100万円前後
- 家じゅうの空調を24時間保ち続ける日々の電気代
エアロハスを導入することで、これらの費用が掛かることに。
※私が検討時に聞いた話です。価格は変動があるため、詳しくは担当者に直接お問い合わせください
エアロハスは、コストがかかる設備であることは間違いありません。
初期費用もさることながら、高騰している電気代や、いずれ来るエアコン交換なども頭に入れて導入を検討したいです。
室内が乾燥する
冬場は、空気が乾燥します。
昔の家ならば、燃焼系の暖房器具が一般的。
石油ストーブなどは灯油が燃える際に水蒸気を発し、それにより室内の湿度が保たれました。
エアロハスでは、エアコンを使用。
エアコンは暖房効率や省エネ性に優れますが、空気を暖める際に水蒸気を発することはありません。
そのため、室内はとても乾燥しやすい状態に。
加湿器などを併用することが必須になりそうです。
0.5帖の設置場所が必要
エアロハスは、設置場所に
0.5帖程度のスペースが必要
とされています。
上の写真は、エアロハスの本体ユニット。
中にはエアコンと、4枚のHEPAフィルターが入っています。
個別エアコンを設置する場合は壁付けになるため、床に設置スペースは必要なし。
場所を取ってしまうのは、デメリットの1つになりうるかもしれません。
温度調節が1か所でしかできないのは不便
エアロハスは、設定した基準温度から±2℃の範囲で各部屋の温度を変えられます。
ただし、温度を変更する場合は1か所しかないコントロールパネルから行う必要が。
例えば、夜寝ていて暑い、寒いと思った時、その場で温度設定を変えることが出来ずコントロールパネルがあるところまで移動する必要があります。
これは、ちょっと不便!
フィルターやダクトの劣化やカビなどの汚れが気になる
エアロハスを構成しているのは、エアコンだけではありません。
HEPAフィルターを通った空気を、家じゅうに張り巡らされているダクトを通して各部屋に供給しいます。
そこで気になるのが、
フィルターやダクトの汚れや劣化。
HEPAフィルターは、写真の通り片面は黒、もう片面は白になっています。
黒い面⇨白い面と目が細かくなっていき、ホコリや花粉、PM2.5などをキャッチ。
万が一フィルターにカビが発生するようなことがあっても、白い面はカビ粒子を通さないため家じゅうにばら撒かれる心配はないそうです。
でも、カビは体調不良の原因などにもなりえる怖いもの。
周りに田んぼや湿地帯があるなど、湿度が高めのところにお住まいの方は、気をつけてお手入れした方が良いと思います!
元々は半年に1回程度と言われていたHEPAフィルターのお手入れも、現在は2~3か月に1回が推奨されています。
とはいえ、フィルターは最悪買い替えが可能!
基本的には5~10年で交換することになっています。
もう一つの汚れや劣化が気になるポイントは、ダクト。
正直、ダクト内は外から見えないため本当のところはわかりません。
一応、パナソニックホームズでは床下でごみやホコリを沈下させた後の綺麗な空気を室内に取り込んでいるため、使い続けてもダクト内は汚れない、という認識になっているようです。
それでは!
それではここからは、実際にオーナーさんたちにお聞きしエアロハスのリアルに迫ります!
【アンケート結果】17人のオーナーが回答したエアロハスの採用率
まずは、エアロハスの採用率を調査。
LINEオープンチャット、パナソニックホームズオーナーズコミュニティ「パナ友の会」に参加してくださっている皆さんにご協力いただき、エアロハスに関してアンケートを実施しました。
実施期間は2023年2/22~26
Googleフォームにて回答を収集しました。
その中で聞いた、エアロハスの採用率はこちら!
回答数は17、結果はグラフの通り
エアロハスを
採用している人:6名(35.3%)
採用していない人11名(64.7%)
となりました。
え!少なくない?!
と思った人もいるかもしれません。
私自身も担当の営業さんに、「エアロハスを採用する人は約半数程度」と聞いていたため、アンケート結果はやはり「やや少ないな」という印象でした。
しかし、その内容は回答をパナソニックホームズの建物の構造別に分けて検証することで解決!
HS構法:制震鉄骨軸組構造(カサートS)
採用している人:5名(50%)
採用していない人:5名(50%)
F構法:大型パネル構造(フォルティナ、カサートC)
採用している人:1名(16.7%)
採用していない人:5名(83.3%)
HS構法では採用率は半数。
F構法では16.7%でした。
もともとエアロハスは、F構法では採用できなかった設備。
~2021年までは、エアロハスを採用するためには問答無用でHS構法のカサートSなどを選ぶ必要が。
HS構法はF構法に比較し価格が高い商品。
予算の都合で諦めていた人もいたかもしれません
ところが!
2022年1月に販売されたフォルティナという商品で、
F構法でもエアロハスが採用可能になりました。
\カサートCとの違いもまとめています! /
元々エアロハスを採用できたHS構法での採用率は半数。
私が営業さんから聞いていた話と一致しています。
今後、F構法でのエアロハス採用率も上がっていきそうですね!
この後は、実際にエアロハスを採用したオーナーさんに回答していただいたエアロハスのリアルな事情をまとめていきます!
【驚きの結果!】エアロハスの初期費用(金額)はいくら?
まずは、エアロハスの導入にかかった費用に関して。
先ほどデメリットでも挙げた通り、一般的には200~250万円程度かかるとされています。
実際に採用された方々に初期費用を聞いた結果が、こちら!
2,300,000円(値引き1,500,000円で実質700,000円でした)
40代男性/2022.6完成
金額は忘れてしまいましたが、エリアキャンペーンで半額でした
30代女性/2022.8完成
無料でした
30代男性/2022.11完成
0円(値引きでサービスに)
40代男性/2023.1
サービスで無料の人、半額の人、半額以下の人しかいない…!
うそでしょ?!
4名の方から回答いただきましたが、驚きの結果に。
巷で言われているような金額はかかっている人はおらず、皆さんお得にエアロハスを導入できたようです。
もちろん時期やエリアによることは言うまでもありません。
こちらの結果は参考程度にご覧いただき、詳しくは担当の方まで問い合わせてみてください。
エアロハスの設置場所は?
次に、エアロハスの設置場所について聞きました。
0.5帖の設置スペースが必要ということでしたが、設置場所に制約はあったのか、実際にはどこに設置されているのかをお聞きしました。
制約は特になし。
30代女性/2022.8完成/2階建て
2階の廊下に設置しました。
3階に置いています。
30代男性/2022.11完成/3階建て
2階に設置し、共有スペースが少し小さくなった。
40代男性/2022.6完成/2階建て
寝室から離れた場所にしました。
40代女性/2022.11/平屋
場所の制約は特になかったですが、半畳くらい必要です。
平屋なので本体の高さがコンパクトですが、上にものを置いてはいけないと言われ、ちょっともったいない空間が空いてます。
2F通路。
40代男性/2023.1完成/2階建て
外壁面から長手向き以外は不可だったような気がします。
こちらは5名の方から回答を頂きました。
- 2階建て以上の方は上階に設置
- 平屋はエアロハス自体がコンパクト(高さが)
- 外壁面に長手向き以外は不可?
ということがわかりました。
実際の設定温度や電気代(ランニングコスト)は?
次に、エアロハスの実際の運用やランニングコストに関して伺いました。
設定温度
まずは、どのくらいの設定温度にしているかお聞きしました。
20°C設定、セーブ運転を基本とし、寒い日などはリビング、脱衣所の温度を+1~2°Cにしている。
延べ床面積39坪/2階建て
大体21 ℃にしていますが、昼間無人のときや夜はセーブ運転にしています。
延べ床面積34坪/平屋
使っていない部屋は温度を低めにしています。
部屋によっては設定温度通りにならないことが一時期ありました。
お二人から回答を頂き、
- 基本は20~21℃設定
- セーブ運転、リビングや脱衣室は高め、人がいない部屋は低めなど工夫している
地域にもよりますが、20~21℃設定で快適な室温になっているのは良いですね!
電気代
そして、気になるのは電気代。
こちらもお二人に回答いただきました。
夏19,000円
延べ床面積175.07㎡/2階建て
冬10,000円
現在初めての冬で、平均すると一日800円くらいです
延べ床面積34坪/平屋
お二人ともまだまだ住み始めて間もないということもあり、年ごとの外気温の違い、設定温度、電力高騰の影響など数シーズン暮らしていく中で今後変動するところもありそうですね。
エアロハス故障時の対策は?
全館空調というと、「空調設備が一つしかないため故障した時が心配」というのがよくある声。
エアロハスをを採用している方々は、故障に備えているのかどうかをお聞きしました。
結果はこちら!
5名の方にお答えいただき、
対策している人:3名(60%)
対策していない人:2名(40%)
でした。(少し母数が少なすぎますが)
具体的なご意見は、
一部の部屋に空調(エアコン)を設置しています。
40代男性/2023.1完成
暖房用に石油ストーブとカセットコンロストーブ、エアコンの配管。
40代女性/2022.11
エアロハス故障の場合は優先的に対応していただけるとのことだったため、具体的には対策していない。
30代女性/2022.8完成
エアコン追加用に空配管はしてある。
あとは気休めにダイソンhot&cool。
といったものがありました。
【エアロハスのお手入れ】頻度と感想を聞いてみた
続いては、エアロハスの日々のお手入れ。
お手入れ頻度を聞いたところ、回答していただいた4名の方全員から3~4か月に1回、とのお答えを頂きました。
お手入れの感想は、
掃除機で吸うだけなので楽。
30代女性/2022.8完成
簡単でした
30代男性/2022.11完成
思っていた通り簡単。ただし、引渡し直後1回目の掃除は思った以上に汚れており驚いた。
40代男性/2022.6完成
ということで、皆さん大変さはないようでした。
【実感】オーナーが感じるエアロハスのメリットデメリット
エアロハスを使ってい感じるメリットとデメリットをお聞きしました。
メリット
まずは、メリットから。
冬は玄関入った瞬間暖かく、夏は涼しくて快適。
30代女性/2022.8完成
ほぼ室温が一定に保たれている。
室内の見えるところにエアコンがないためすっきりしている(室外機も1台だけ)
脱衣所が寒くないこと
30代男性/2022.11完成
寒い部屋がないこと、室外機が一つでよいこと
40代女性/2022.11
室内の快適さ
40代男性/2022.6完成
階段、トイレ、洗面等の、通常空調を設置しない場所でも適温。
40代男性/2023.1完成
実際にエアロハスを使って感じるメリットは、
という点でした。
デメリット
次は、デメリット
電気代の大半をエアロハスが占めている。
30代女性/2022.8完成
乾燥がやばい!
30代男性/2022.11完成
電気代が高くなってるので影響が大きい。
40代女性/2022.11
空気が乾燥する。
家の中が暖かいので、外の寒さに弱くなった気がします(笑)
電気代と、空調する必要がない部屋だけオフにする、という事ができない無駄。
40代男性/2023.1完成
実際にエアロハスを使って感じるデメリットは、
などがありました。
”電気代”と”乾燥”は永遠のテーマかもしれません。
【暴露】エアロハスの満足度は?
最後に、メリットもデメリットも体感した上での、エアロハスの満足度をお聞きしました。
結果はこちら!
満足している:4名(66.7%)
後悔している:0名(0%)
どちらともいえない:2名(33.3%)
とにかく快適で洗濯物もよく乾く。
30代女性/2022.8完成
目につくところにエアコンがないことも良き。
全館空調は家を建てる時の必須条件にしていたので、その快適さからやっぱりつけて良かったと思っています。
40代男性-2022.6完成
寒い部屋がないのが本当に快適です。
40代女性/2022.11
音もしますが気にならない程度です。
「使って日が浅いためどちらともいえない」という方もいましたが、満足されている方が多いという結果に。
やはり家じゅうの温度が一定であることの快適さは満足度が高いようです。
おわりに
パナソニックホームズの全館空調、エアロハスについてまとめました。
実際に使用しているオーナーさん方の意見では、
乾燥と電気代は気になるけれど、室内の温度が一定で快適に過ごせるため満足度が高い
ということがわかりました。
どんな設備にもメリットもデメリットも両面存在します。
どちらも十分に検討して、設備を選べると良いと思います。
この記事がその検討のお役に立てていると嬉しいです。
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